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政府専用機が羽田に到着 9遺体と7人乗せ

(更新)

アルジェリア人質事件で犠牲となった日本人9人の遺体と生存者7人を乗せた政府専用機は25日午前7時前、羽田空港に到着した。

安倍晋三首相は同日朝、首相特使として現地入りし専用機で帰国した鈴木俊一外務副大臣から報告を受けた。政府は同日午前、24日夜に政府が最後に死亡を確認した新谷正法さん(66)を含めた計10人の犠牲者の氏名を公表した。

25日午前9時ごろから首相官邸で開いた政府の対策本部では冒頭、首相をはじめ出席者らが起立し、黙とうした。首相は「改めて政府として心から哀悼の意を表する」と表明。「世界の最前線で活躍する10人の日本人が犠牲となったことは痛恨の極みだ。卑劣なテロリスト集団を断固非難する」と強調した。

首相は海外の邦人保護策の強化やアルジェリアに残っている新谷さんの遺体の早期の搬送支援も指示。「海外で活躍する企業・邦人の安全を守るため、菅義偉官房長官のもとで事件を検証し、必要な対策に政府一丸となって迅速に取り組んでほしい」と語った。会合では国際社会と連携し、今後もテロとの戦いに取り組む決意を確認した。

菅長官は25日午前の記者会見で、関係省庁の局長級で構成する検証委員会を近く設置し、邦人の安全確保策などを盛り込んだ報告書をまとめると説明した。外務省も独自に邦人の安全対策検討チームを設置し、在外公館などでの事件対応を検証する。

新谷さんの遺体は現地入りしている城内実外務政務官とともに、26日午後にも成田空港着の民間機で帰国する見通しだ。

専用機の到着に際して羽田空港では遺族や日揮関係者らが出迎え、政府からは岸田文雄外相、加藤勝信、世耕弘成両官房副長官が立ち会った。遺体は遺族が対面した後、神奈川県内などの病院に搬送され、同県警が司法解剖を始めた。菅長官は遺体が発見された状況について「詳細はかなり把握しているが、政府から公表することはない」と述べるにとどめた。

専用機に同乗した日揮の川名浩一社長や生存者7人は羽田空港から横浜市内にある同社本社に到着。鈴木副大臣は対策本部終了後、官邸で記者団に7人の生存者について「若干の安堵感も感じたが、まだ大変心に傷を負っている感じがした」と語った。

事件はアルジェリア東部の天然ガス関連施設を16日にイスラム武装勢力が襲撃して発生した。事件に巻き込まれた日揮の日本人駐在員は17人で、日揮は7人の生存を確認する一方、10人が安否不明と公表していた。政府は城内政務官らを現地に派遣し、21日に7人、23日に2人の死亡を確認。24日夜には残る1人について、所持品から遺体の身元が判明した。

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