海江田氏続投、綱渡り 民主総会で代表選前倒し論

2014/6/24付
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民主党の海江田万里代表は24日の両院議員総会で、来年9月までの自らの代表任期を全うする意欲を示した。出席者から党運営への不満や代表選の前倒し実施を求める声が相次いだが、7月下旬に党運営について説明する場を設けるとし、当面の危機を乗り切った。安倍政権がめざす集団的自衛権の行使容認への対応など党内に対立を抱えた状況は変わっていない。

「外から見てわが党にはバラバラ感がある。その克服に意を注がなければいけない」。海江田氏は両院総会で、代表選前倒し論に不快感をにじませ、こう反論した。

代表選の前倒し実施を求めたのは松本剛明、大串博志両政調会長代理ら5人。「執行部は指導力を示してほしい」といった声を含めると10人超の中堅・若手が不満を訴えた。それでも海江田氏が強気の姿勢を保ったのは、党規約には代表を交代させる規定はないためだ。

批判勢力にも明確な「海江田おろし」の戦略を描けない弱みがある。5月に代表選前倒し論の口火を切った玄葉光一郎前外相や、執行部批判を強めていた前原誠司元代表は両院総会で発言を控えた。前原氏が唱える野党再編も、党内論議を主導するほどの機運が盛り上がっていない。

両院総会ではリベラル派や参院議員の一部が「代表選をしている場合ではない」などと執行部の擁護に回った。海江田氏は党としての賛否を明確にしていない集団的自衛権の行使容認をめぐっても、自らを支持するこうした勢力に配慮せざるを得ない事情がある。

同日の党憲法・安全保障総合調査会では、集団的自衛権の行使に関して政府が示した15事例の一部を「蓋然性は低い」として、検討を棚上げする考え方で大筋一致した。民主執行部は安全保障法制が焦点となる秋の臨時国会で保守系議員の不満を抑え続けられるかは綱渡りの情勢だ。

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