規制 岩盤を崩す 第1部

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保育所足りない ママたちの一揆
第3回

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2013/4/7 2:00
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保育所が足りない。杉並、足立、大田。東京都内各所で、ママたちが異議申し立てのために区役所に押し寄せる。「ママ一揆」だ。

待機児童はいつゼロになるのか

■戸籍抜いてでも

3月、大田区への一揆に加わった荒川浩美さん(30)に聞いた。子ども2人のうち下の娘を保育所に預けようと申し込んだが、一次選考で落選。これでは仕事に復帰できない。区の担当者に相談したが、投げかけられた言葉に耳を疑った。

「仕事に戻れないなら、お兄ちゃんが通う保育所は強制退園です。親が働いていることが条件ですから」

母親たちは「我が子を認可保育所に入れて」と強く求める。認可保育所とは定員、保育士の数、面積。国の細かな基準を満たす施設のことだ。

就活、婚活ならぬ保活(ホカツ)。交流サイトでは認可保育所に入るための保活情報であふれる。「母親が戸籍を抜くと、ひとり親になるので入りやすい」「そんなの都市伝説でしょ」

認可保育所は国から運営費の補助が手厚く、保育料が安い。大田区の遠藤奈保子さん(41)の場合、認可なら月5万円のはずだった。都が独自で基準をつくった認証保育所は倍の月10万円。ほかの認可外だと、もっと高いところもある。

「認可外は子どもをたくさん詰め込む」との声も聞く。でも認可保育所はなかなか増えない。都内では国の基準を満たす広さの土地は確保しにくい。猪瀬直樹都知事も怒っている。「北海道と東京が同じ面積。厚生労働省は基準を相変わらず変えていない」

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この記事へのコメント
  • はいそるとさん (2013/4/9)
    「保育所足りない ママたちの一揆」への投稿

     政府・議員さん方は景気対策にいそしんでいますが、経済が成長していくには、少子高齢化による労働力の低下が問題となるはずです。しかし子供を増やしてもすぐに労働力にはなりません。だからこそ女性の就業率を上げるのが急務のはず。ママさんたちが働き難くては、日本の経済は再び沈み込んでしまうでしょう。
     私は恋人はいますが未婚で子供もいません。結婚願望もあるし、子供も生みたいとは思いますが、結婚するメリットも、子供を生んで働きながら育てる自信もありません。
     会社内の制度などは、自分達の活動の成果もあり改善していますが、ぜひ国にも女性が働きやすくなるよう改善して欲しいと思います。

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  • ともちゃんさん (2013/4/7)
    「保育所足りない ママたちの一揆」への投稿

     議員と公務員の皆さんに、国を守る責任感がないため長年放置している。私達が彼らの給料を支払っているのに、お母さん方頑張ってください。
     子供たちが多いと社会が明るくなります。児童手当より全員入れる無料の保育所があった方がいいと思います。

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  • kazuさん (2013/4/7)
    「保育所足りない ママたちの一揆」への投稿

     政府は少子化担当相を作って対策をとっているが、保育所増設はその1丁目1番地なのにどう対応しているのか。認可保育所がすぐ増やせないなら、それに準ずる対策をとって女性が働けるよう至急対応してほしい。この件で安倍首相は意思を表明すべきである。日本のすべての問題の根源がここにあるのに政府は何をしているのかという気持ちです。ママさんを支持します。

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  • Tenngaiさん (2013/4/7)
    「保育所足りない ママたちの一揆」への投稿

     この問題は相変わらず改善なしなんですね。皆さんは「仕方がない」という事で諦めているようですが、それですと永久に改善されない。例えば、親達が10万人集まって「認可外の保育所を増やせ」と言う集団訴訟をすれば、事態は変わってくるはず。何もしないで諦めるのは「消極的同意」をしている事になり、「自業自得」です。親達が自分の意思で自分で積極的に動かなければ何も変わらないと思います。SNSで同志を募ってみたらどうでしょうか。

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