女性合格者が最多の399人 国家公務員総合職
女性比率20.8%
人事院は23日、2014年度の国家公務員採用試験で、キャリア官僚として中央省庁の政策の企画・立案を担う総合職に、前年度比165人増の1918人が合格したと発表した。合格者数は2年連続増。このうち女性合格者は57人増の399人で、13年度に続き過去最多となった。

合格者全体に占める女性の割合は1.3ポイント増の20.8%で、過去最高だった12年度の22.9%に次ぐ水準。
総合職の応募者は1201人減の2万1047人で競争率は11.0倍と、前年度の12.7倍より下がった。試験方式の違いなどから単純な比較はできないが、10.4倍だった1961年度の上級(甲種)試験以来の低倍率だった。
人事院は競争率低下の背景について、景気回復により民間企業が採用を拡大させていることや、採用予定者数が前年度より増えたことなどがあるとみている。
合格者を出身大学別にみると、東大が438人でトップ。以下、京大160人、早稲田大140人、慶応大92人などの順になっている。合格者のうち7割を国公立大学の出身者が占めた。
総合職試験は、旧1種試験などに代わり12年度から実施している。