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第4世代携帯の周波数、割り当て先選定開始

総務省

総務省は23日、第4世代(4G)と呼ぶ次世代携帯電話サービス向けの周波数をどの会社にどれだけ割り当てるか選定を始める。現行の10倍程度の高速通信が可能で、容量が大きい動画をやり取りしやすくなる。NTTドコモなど携帯4社が求めており、総務省は事業計画や必要性を比較し、年内に割り当てる。

ドコモのほか、KDDIとソフトバンクモバイル、イー・アクセスが手を挙げている。23日に各社の首脳が総務省を訪れ、サービスを提供する地域や基地局の整備計画などを説明する。

複数の会社に割り当てる見通しだが、ソフトバンクモバイルとイー・アクセスはグループ会社のため、両方に割り当てるとドコモやKDDIの反発は避けられない。公平性の確保が焦点となる。周波数を獲得した会社は2015年にもサービスを始める。

4Gの携帯サービスは光ファイバー回線につなげたパソコン並みの毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットの高速通信が可能になる。現行の最新方式で「LTE」と呼ぶ3.9世代の10倍程度の速度で、映画1本を30秒程度でダウンロードできる。利用者は4Gに対応した携帯端末を購入する必要がある。

高精細な動画を手軽に視聴できるようになれば映像コンテンツの需要拡大や新端末への買い替えが進み、LTEなど現行サービス利用者は電波の混雑緩和が期待できる。

総務省は3.4ギガ~3.6ギガヘルツ周辺の周波数帯を4G用に指定。周波数の幅や割り当てる会社数を今夏をめどに決める。4Gはデータを送受信する経路を増やしたり周波数を効率的に使ったりする技術を採用した新たな通信方式。欧米などもほぼ同時期に本格的にサービスを始める見通しだ。

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