高速休日1000円、6月中に中止 国交相が発表
大畠章宏国土交通相は22日の閣議後の記者会見で、高速道路無料化の社会実験と「休日上限1000円」の料金割引制度を中止すると発表した。コンピューターのシステム変更に約2カ月必要なため、中止時期は6月ごろになる見通し。
「休日上限1000円」の料金割引は自公政権だった2009年3月に開始。無料化実験は民主党政権下の10年6月に始まり、37路線50区間で実施している。
6月ごろに中止 | 「休日上限1000円」の割引 |
無料化の社会実験(37路線50区間) | |
導入を見送り | 「平日上限2000円」の割引 |
無料化実験の追加(6区間) | |
6月以降も継続 | 夜間・通勤の時間帯の割引 |
運送業者などが利用する大口割引 |
国土交通省は平日2000円を上限とする新料金制度を4月から導入する計画だったが、東日本大震災を受けてすでに中止を発表。無料化実験は11年度に6区間を追加する計画だったが、震災後に追加の凍結を表明していた。
政府は高速道路政策の一連の見直しにより3500億円を捻出し、11年度第1次補正予算案の財源に充てる。