2019年8月25日(日)

貿易赤字が7月で最大 5173億円、中国向け輸出不振

2012/8/22付
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財務省が22日発表した7月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5173億円の赤字だった。赤字は2カ月ぶりで、7月としては過去最大。海外経済の減速で中国や欧州向けの輸出が落ち込む一方、液化天然ガス(LNG)の輸入が増えた。

7月の赤字幅は市場予測(約2800億円)を上回った。先行きについては「輸出の鈍化と輸入の高止まりで、貿易収支が黒字基調に転じるには時間がかかる」(大和総研)との見方が多い。

輸出は前年同月比8.1%減の5兆3132億円。自動車は4.6%増と米国向けを中心に好調が続いたが、一般機械(13.5%減)や電気機器(9.2%減)など幅広い品目で落ち込んだ。

輸入は2.1%増の5兆8306億円。原子力発電所の停止に伴う火力発電所の稼働で燃料のLNGが24.2%伸びた。価格下落で原油や鉄鉱石の輸入は減ったが、携帯電話の輸入などが増え、輸入全体では2カ月ぶりに増加した。

地域別にみると中国向け輸出の落ち込みが11.9%減と大きい。重機用エンジンなど原動機が45.8%減り、半導体等電子部品が17.2%、自動車部品も14.9%それぞれ減少した。中国を含むアジア全体への輸出は9.0%減った。

欧州連合(EU)は3カ月連続で貿易赤字だった。赤字額は952億円と5月(115億円)を上回り過去最大を更新した。輸出が25.1%減と10カ月連続で落ち込む一方、輸入は10.6%増と2カ月ぶりに増えた。自動車、電子部品など幅広い品目の輸出が落ち込み、ドイツ車などの輸入は拡大した。

7月の輸出は季節要因を除いた前月比で1.1%減り、3カ月連続のマイナスとなった。財務省は「海外経済の下振れリスクと燃料価格の動向を注視する必要がある」としている。

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