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輸出2カ月連続の減少 11月貿易統計、自動車など需要減が直撃

財務省が21日発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月比4.5%減の5兆1977億円だった。マイナスは2カ月連続。アジア、欧州連合(EU)向け輸出の減速感が強まった。欧州債務危機に伴い半導体や自動車などの需要が世界的に減少した。タイ洪水による現地工場の生産停止で部品輸出が減った。

11月の輸出額は季節調整済みの前月比でも2.6%減となった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6847億円の赤字。赤字は2カ月連続で、11月単月では過去最大の赤字額となった。輸出の落ち込みに加え、液化天然ガス(LNG)や原粗油などエネルギー製品価格の上昇で輸入が増加した。

今年は東日本大震災の影響もあり、通年で貿易赤字となる公算が大きくなった。財務省は輸出の減少について「輸出が減り輸入が増える傾向はしばらく続く。欧州債務問題、円高、タイ洪水に伴う世界経済、特にアジア経済の動向を注視していく」(関税局)とした。

輸出を地域別に見ると、米国向けは2.0%増と2カ月ぶりにプラスとなった。だがアジア向けは8.0%減、EU向けも4.6%減と大きく落ち込んだ。アジアではタイ洪水の影響が大きく、タイ向け輸出が24.0%減と低迷。半導体電子部品がおよそ8割減、自動車関連部品も2割減となった。中国向けも合成樹脂や鉄鋼が振るわず7.9%減だった。

品目別にみると、世界的なIT(情報技術)市況の低迷で大幅に需要が減少し、電気機器は10.7%減と苦戦。半導体の電子部品(15.1%減)やデジタルカメラなどの映像機器(48.5%減)の不振が際立つ。自動車は0.6%減。低価格の小型車が主力となった影響もあるが、欧州向けなどが振るわなかった。

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