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首相「協力すると言った」 小沢氏「冷静に冷静に」

政倫審出席、堂々巡りの密室90分

菅直人首相(民主党代表)の説得にも小沢一郎元代表は応じなかった。小沢氏は衆院政治倫理審査会が議決しても出席しないと伝え、約90分の会談は決裂した。首相は党役員会にさらなる対応を求め、岡田克也幹事長は衆院予算委員会の証人喚問を含めて検討する考えを示した。党内対立は緊迫の度を増している。

菅直人首相(民主党代表)の直接の説得にも小沢一郎元代表は応じなかった。小沢氏は衆院政治倫理審査会が議決しても出席しないとまで言い切り、約90分の会談は完全に決裂した。首相にさらなる対応の検討を求められた党役員会では衆参予算委員会の証人喚問案まで浮上した。密室の会談で一体何があったのか――。

「国会で決めれば協力すると言ってきたのはあなたじゃないか」。首相は興奮気味だった。小沢氏が「冷静に、冷静に」と諭しても、首相のいら立ちは変わらなかった。

小沢氏は「裁判の前に政倫審に出ることは前例がない。内閣支持率がどんどん下がっているのは政治とカネの話だけではない」と強調。参院が問責決議を可決した仙谷由人官房長官らを念頭に「出席しても、その後に野党との間の議論がもっと建設的になっていくのか」と疑問を呈した。

首相が小沢氏の問いに「その保証はない」と答えると、小沢氏は「それならば意味がないじゃないか」と指摘。「体制を早く立て直して党としての一体感を出し、国民に役に立つ民主党、政権与党の姿を早く示していくことの方が大事だ」と政権の体制一新を促した。

堂々巡りに業を煮やした首相は「党として物事を決めなければならなくなる」と通告した。首相は記者団に「一切話題にしていない」と否定したが、小沢氏側の議員からは「興奮した首相は『党として処分しないといけない』とまで言ったようだ」との臆測が流れた。

密室での一対一の会談は臆測がつきもの。それに固執したのは「サシに強い」と定評のある小沢氏だった。首相は岡田氏を含む3人で会談し、その後に岡田氏が席を外す形式も提案していたが、小沢氏が「2人でやりたい」と断った。岡田氏は首相執務室の脇で会談が終わるのを待ち続けた。

会談後、首相は記者団に「党役員会で今後の方向性をしっかり見いだしていく」と宣言。ただ首相は午後3時からの役員会を欠席し、岡田氏が引き続き議論を主導した。

岡田氏は「政倫審に小沢氏に出てもらうことが前提だったが、議決をしても出席してもらえないようだ。意見を伺いたい」と切り出し、議論を半歩進めた。岡田氏は記者会見で証人喚問について「議論の中でそういう指摘はあった」と紹介した。

役員会では小沢氏に近い輿石東参院議員会長が「役員会の議題にするのはおかしい」などとかみつく場面もあった。輿石氏は小沢氏に電話で「このままでは離党勧告をしてくるだろう」と伝えた。

「今日1時間話をして、それ以上、小沢さんの方から新しい話がないのであれば会ってみても仕方がない」。首相は夜、記者団にこう言い切った。

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