2019年1月22日(火)

輸出が失速、震災で16カ月ぶり減少 3月貿易統計

2011/4/20付
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財務省が20日発表した3月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月に比べて2.2%減の5兆8660億円となった。16カ月ぶりのマイナス。東日本大震災や計画停電の影響で自動車や半導体を中心に生産が停滞し、輸出が落ち込んだ。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1965億円の黒字で、前年比78.9%の大幅減。生産停滞や資源高の影響で4月の貿易収支は赤字になる可能性もある。

3月の貿易黒字は前年同月比78%減(テレビ東京)

3月の貿易黒字は前年同月比78%減(テレビ東京)

3月の輸入額は原油高などの影響で、前年同月比11.9%増の5兆6695億円となった。財務省は「原油価格の上昇に加え、福島第1原子力発電所の事故で液化天然ガス(LNG)などの需要が高まる」とし、当面は輸入増が続くとの見通しを示した。

輸出は2月までは持ち直し傾向にあったが、大震災の影響で急ブレーキがかかった。3月の輸出額は10日までは前年同期比で14.8%増だったが、大震災が発生した11日から月末までは9.7%減と大きく落ち込んだ。

品目別にみると、自動車の輸出額が27.8%の大幅な減少となった。部品などのサプライチェーン(供給体制)の寸断で生産が減少したことが響いたとみられ、部品類の輸出も4.9%減った。トヨタ自動車など大手は国内工場での生産を再開しているが、生産台数は大震災前の半分程度にとどまっている。

アジア向けを中心に半導体など電子部品も影響を受け、前年同月に比べ6.9%減少した。パソコンなど電算機類やその部品も15%以上落ち込んだ。

地域別では、米国向けが前年比3.4%減少し、15カ月ぶりのマイナスとなった。特に自動車が27.2%減と大きく落ち込んだ。高成長が続くアジア向けも0.01%減とわずかながら17カ月ぶりにマイナスに転じた。一般機械は3.9%増えたものの、自動車や電気機器が減少した。欧州連合(EU)向けは4.3%増とプラスを維持した。

財務省が同時に発表した2010年度の貿易統計は、輸出が前年度に比べて14.9%増の67兆7964億円、輸入が15.9%増の62兆4047億円だった。差し引きの貿易収支は5兆3917億円の黒字となり、黒字額は3.9%増えた。

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