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長期金利8カ月ぶり低水準 欧州不安で日本の国債買い

欧州の財政不安や米景気の減速懸念を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めている。19日の債券市場では一時、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが1.060%をつけ、約8カ月ぶりの低水準となった。リスク資産とされる海外の株式や債券から、安全資産とされる日本の国債に資金が流れ込みやすくなっている。

欧州連合(EU)は21日の首脳会議で、ギリシャ支援問題を協議する予定だ。しかし市場では「民間銀行の関与などを巡り、玉虫色の決着になる可能性がある」(みずほ証券の三浦哲也チーフマーケットアナリスト)と慎重な見方が多い。

18日の欧州市場では一時、イタリアやスペインの国債利回りが6%台に急上昇した。欧州債務問題への不安は根強く、「南欧から引き揚げた資金が、国内の債券市場に断続的に流れ込んでいる」(SMBC日興証券の野地慎シニア債券為替ストラテジスト)との観測も出ている。

米景気の減速懸念も日本国債買いの一因だ。JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは「債券相場の先高観を強めた投資家が焦って買い進めている。1%割れも視野に入ってきた」と言う。

外国為替市場の円高も金利の低下を後押ししている。円高の進行で輸出企業の業績下振れ懸念が強まり、株価が下がれば債券市場の追い風となるとの連想が働くためだ。19日の東京市場でも円相場は1ドル=79円近辺で推移。債券買いの要因となった。

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