2019年2月16日(土)

AIJ委託基金、8割が積み立て不足
財政難に直面

2012/7/19付
保存
共有
印刷
その他

厚生労働省は19日、AIJ投資顧問に資産を委託していた81の厚生年金基金のうち、8割にあたる62基金が積み立て不足に陥っていることを公表した。積み立て不足は、公的年金の一部を国から預かって運用する「代行部分」で生じている。AIJに委託していた資産がなくなり、多くの基金が財政難に直面している。

厚労省が2012年3月末の決算状況を集計し、民主党が19日開いたAIJ問題を検証する部門会議で報告した。座長を務める蓮舫参院議員は「極めて深刻な事態で、厚年基金制度そのものを廃止してもらいたい」と指摘した。

AIJ委託基金のうち、11年3月末時点の積立不足基金は36だったものの、わずか1年で2倍近くに増えた。AIJに委託していた資金はすべて消失したとみなして集計し、積立不足額は1年間で1900億円増えて3000億円になった。

厚労省が財政危機とみなす指定基金は現時点で81基金。このうち14基金がAIJに運用を委託していた。積立不足額が増えたことで、新たに19基金(うち17基金がAIJに運用委託)が追加され、合計100基金になる見込み。指定基金になると、掛け金(保険料)の引き上げや給付減額など財政健全化計画をつくる必要がある。

厚労省の決算集計は、12年3月末で576ある基金のうち、572基金から回答を得た。厚生年金基金全体の積立不足額は1兆1100億円で、1年間で4800億円増えた。積立不足基金数は半数の286だった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報