13年の訪日外国人客、1000万人突破確実に
政府観光局発表
日本政府観光局(JNTO)は18日、2013年の訪日外国人客数が初めて年間1000万人の大台を突破することが確実となったと発表した。16日時点で992万人となり、20日にも大台に到達する見込みだ。
昨年1年間を156万人(18.7%)上回った。円安や日本とアジア方面を結ぶ格安航空会社(LCC)の就航拡大が追い風になった。7月に観光査証(ビザ)の発給要件を緩和した東南アジア諸国からの訪日も急増している。昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化後に落ち込んでいた中国からの客足が足元で戻ってきたのも大きい。
JNTOは1000万人の国・地域別の内訳は公表していないが、1~11月(949万人)時点では、韓国、台湾、中国がトップ3を占めている。訪日客の増加は国内消費の活性化を通じて景気を押し上げる効果が見込まれる。
政府は成長戦略のなかで訪日客数を東京五輪のある20年ごろに年2000万人、30年に3000万人に増やす目標を掲げる。多言語標識の整備や羽田・成田の首都圏空港の発着枠の拡大、一段のビザ緩和といったハード・ソフト両面で受け入れ態勢を強化する考えだ。