2019年8月23日(金)

北朝鮮、対話と対決姿勢両にらみ 米の対応見極めか

2013/5/18付
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【ソウル=加藤宏一】北朝鮮が硬軟両にらみの対応を続けている。18日に短距離ミサイルを発射する一方、飯島勲内閣官房参与の訪朝を受け入れるなど、今後の対話をにらんだ駆け引きに出ている。ただ米国などの対応次第では、北朝鮮が強硬一辺倒に転じる可能性もあり、予断を許さない情勢が続きそうだ。

北朝鮮が18日に発射した可能性がある「KN-02」は、旧ソ連の技術を基に開発され、固体燃料を使う。射程が300~500キロメートル程度で液体燃料を使う「スカッド」に比べて扱いやすいのが特徴。今回の発射を通じ、固体燃料のミサイル開発につなげる狙いがあるとの見方が出ている。

短距離ミサイルの発射は、北朝鮮の強硬姿勢をアピールする動きだが、一方で日本海側に展開していた中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射場から撤去し、地下格納施設に収納するなど、挑発のペースは緩んでいる。

ラヂオプレスが報じた北朝鮮・祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」の17日の論評によると、飯島氏の訪朝について「プラスにならない」と話した韓国外務省報道官に対し「第三者がどうこう言うことではない」と批判。中国が今回の訪朝を評価したことを念頭に置いて「関係国が互いに往来し、諸懸案を協議するのは良いことだ」と指摘した。

関西学院大学の平岩俊司教授は、北朝鮮の一連の行動について「対応がまとまっている日米中韓の動揺を狙っているほか、対話再開に向けて条件闘争を展開している」と分析する。一方で、最優先の交渉相手である米国が「非核化」を対話の条件とする姿勢を崩していないことから「今後の対応によっては北朝鮮が再び対決姿勢を強調する可能性もある」とみている。

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