新型輸送機でトラブル 開発・配備に遅れの懸念
防衛省は17日、開発中の新型輸送機C2について、圧力をかける試験中に機体の強度不足のため貨物扉が落ちるトラブルがあったと発表した。C2は過去にも不具合が見つかり、当初計画から開発が3年遅れている。2014年度中に開発を終え、航空自衛隊に配備する計画だが「(開発時期が)延期される可能性は否定できない」(防衛省航空機課)という。
C2は現在の空自の輸送機C1の後継で、川崎重工業が防衛省と開発、生産している。戦車のような火砲を持ちながらタイヤで走る機動戦闘車の搭載が可能で、陸海空3自衛隊の統合運用や機動力の向上を目指す中で象徴的な機種。開発には同時に開発された海上自衛隊の次期哨戒機P1とあわせ、昨年4月時点で約4300億円を投入しているとされる。
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