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大連立か再編か… 姿現さぬ小沢氏

「民主代表戦後」へ憶測飛び交う

与野党で9月の民主党代表選「後」をにらんだ憶測が早くも飛び交い始めた。代表選がどのような結果になっても与党の参院での大幅過半数割れと、衆院の再可決に必要な3分の2に足りない事情は変わらないため、連立の組み替えや野党を巻き込んだ政党の再編があるのでは、との見立てだ。政界の関心は20年にわたって再編の主役を務めた小沢一郎氏の動向に集中している。

「小沢さんが自民党と接触している」。民主党内でこんなうわさが広がったのは、11日の投開票日直前だった。選挙戦中、積極的に露出していた小沢氏は8日を最後に、公の場に姿を現さなくなっていた。

自民党の接触相手と目されるのは、小沢氏と世代が近い議員たちだ。小沢氏側近は「古賀誠氏とは参院選前に会っている」と語る。ほかにも加藤紘一氏ら幹事長経験者を中心とするベテラン議員の名前があがる。小沢氏とは自民党時代から対立、連携を繰り返してきた面々だ。

こうした話が流布される背景は何か。首相経験者の一人は「消費税や成長戦略で救国内閣があってもいい。それをできる業師は、民主党では小沢氏しかいない」とみる。小沢氏が主導権をとる形で代表選を終えた場合、自民党との大連立があり得るとの見方だ。2007年には福田康夫内閣で大連立構想が浮上したのは記憶に新しい。

もう一つは衆院で多数派を形成し、再可決に必要な3分の2を確保する戦略だ。参院での過半数は見通しが立たない。衆院の3分の2には1けたの議員が加わればよく、難易度は参院に比べ低いからだ。

自民党を離党したたちあがれ日本の与謝野馨共同代表も17日のテレビ東京番組で「政局は非常に難しくなっている。8~9月にかけて民主党がどう動くのか全く予想がつかない。小沢さんはどうされるのか」との考えを示した。

一方で小沢氏側が代表選で失速した場合、政界再編を予測する向きもたえない。

みんなの党の渡辺喜美代表は「民主党はすでに党内抗争がぼっ発し、分解が進む。自民党も崩壊が止まったとはいえない。政界再編は不可避だ」と語る。菅直人内閣との連立、連携には消極的な公明党幹部も「代表選が終わるまでは動けない」と、結果次第で与党との連携に動く可能性に言及する。

自民党でも小沢氏を直接、知らない世代は大連立に否定的だ。民主党の「小沢系」と「反小沢系」の対立が代表選後に先鋭化すれば、反小沢系と組む再編も視野に入る、と語る中堅議員もいる。

これ以外にも「代表選で負ければ政治的影響力はなくなる」「民主党を離党する」など、いくつものシナリオが野党でもささやかれる。当の小沢氏は民主党幹部に「雲隠れしているのではない。選挙で疲れたので、休んでいる」と伝えた。週明けから活動を再開する意向とされる。

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