2019年9月20日(金)

「緩和策は脱デフレが目的」 財務相、G20で主張
円安誘導批判に反論

2013/2/16付
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【モスクワ=秋山文人】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)がモスクワで開いた財務相・中央銀行総裁会議は15日夜(日本時間16日未明)、初日の討議を終えた。麻生太郎財務相は大胆な金融緩和を柱とする日本の経済政策について「デフレからの早期脱却が目的だ」と述べ、円安誘導には当たらないと主張した。16日の共同声明には、競争的な通貨の切り下げや保護主義の回避を盛り込む方向だが、先進国の金融緩和に対する新興国の不満は根強い。

G20財務相・中央総裁会議の初日の討議を終え、記者の質問に答える麻生財務相(15日、モスクワ)=共同

G20財務相・中央総裁会議の初日の討議を終え、記者の質問に答える麻生財務相(15日、モスクワ)=共同

麻生財務相は初日の会議で、金融緩和、財政出動、成長戦略の「3本の矢」を通じ、日本経済の再生に取り組む考えを表明した。「日本経済の再生は世界経済にも良い影響があると確信している」とも語った。

欧州や新興国からは、日本の金融緩和は円安誘導が目的だとの批判も出ている。麻生財務相は会議後、記者団に「日銀はデフレからの早期脱却を目的に、金融緩和を推進している」と説明したことを明らかにした。

日本の政策や円安を名指しで批判する声はなかったと指摘。「通貨戦争とかいろいろ発言が出ているが、明らかに言い過ぎだという声が多かった」と述べた。ただ「日本の政策に賛成とか反対という話が出たわけではない」とも語った。

議長国ロシアの政府高官は15日、日本経済新聞に対し「金融政策運営はそれぞれの国・地域の経済戦略に沿って決定すべきだ」と語り、日本を擁護する姿勢を示した。

麻生財務相はドイツのショイブレ財務相と個別に会談したが、同行筋によれば「為替相場の話題は出なかった」という。ドイツは日本の金融緩和に懸念をにじませてきただけに、一定の理解を得たとの見方もある。

一方、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は同日、モスクワで講演し「国内目的の達成手段として金融緩和を実施している」と強調。米国の金融緩和が通貨安競争につながっているとの批判に反論した。

ただ新興国の間では先進国の金融緩和への不満がなおくすぶっている。初日の討議では、自国・地域の通貨高や資産価格の上昇を招いているとの懸念が表明された。

G20は16日夕(日本時間同日夜)に共同声明を採択して閉幕する。主要7カ国(G7)は「財政・金融政策は国内の政策目的を達成するためのもので、為替レートを目標にしない」との声明をまとめており、この表現をどの程度踏襲するかが焦点になりそうだ。

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