2019年5月26日(日)

日銀人事、すんなり了承 野党共闘ならず

2013/3/15付
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15日の参院本会議で日銀総裁と2人の副総裁の人事案が同意を得たのは、総裁らを空席にすると「政局優先」の批判を浴びると懸念した民主党、自説にこだわった日本維新の会やみんなの党の対応が分かれたためだ。野党が多数を占める参院でも政府案がすんなり了承され、与党からみれば積極的な工作をしないまま政策ごとの「部分連合」の予行練習ができたともいえる。

「波静かにいってよかった」。民主党の参院幹部は参院本会議の後、自嘲気味に漏らした。

同意人事は衆参両方で過半数の賛成が必要だ。参院では与党が過半数割れしているため、野党が結束すれば、5年前のように政府・与党を窮地に追い込むこともできた。

参院第1党の民主党は海江田万里代表らが「総裁空席の事態を作れない」と主張。参院内には反対論があったが、次期総裁に黒田東彦アジア開発銀行総裁、副総裁に中曽宏日銀理事を充てる案に賛成を決めた。

金融緩和によって緩やかなインフレを起こして景気を立て直すリフレ派の岩田規久男学習院大教授を副総裁に起用する案には反対したが、同氏を支持するみんなや維新は賛成に回り、全員が同意を得る流れが決まった。

勢いづいた与党は来週から、税制改正関連法案など月内成立を目指す18本の法案審議を急ぐ。来年度予算案の審議は4月から本格的に再開する見通しだ。

民主党は予算案と関連法案で共闘路線を立て直したい考え。民主、維新、みんななど6党は15日、衆院で予算案の組み替え動議を共同提出するため実務者協議の初会合を開いた。

民主党は足元も揺らいでいる。参院での黒田氏の採決に風間直樹氏が反対し、11人が欠席した。風間氏は記者団に「安倍政権の経済政策について思うところがある」と語った。桜井充政調会長は海江田氏に「除名すべきだ」と迫った。

池口修次参院国会対策委員長は記者会見で「(採決ボタンの)押し間違いだ」と風間氏を擁護。11人の欠席も「地元の活動をしていた」と不問に付す考えを示したが、執行部の求心力低下が浮き彫りになっている。

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