2019年1月24日(木)

大飯原発4号機が停止 原発稼働、再びゼロに
1年2カ月ぶり

2013/9/15付
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大飯原発4号機が停止。すべてゼロになった原発の出力表示(15日夜、大阪市の関西電力中央給電指令所)

大飯原発4号機が停止。すべてゼロになった原発の出力表示(15日夜、大阪市の関西電力中央給電指令所)

関西電力の大飯原子力発電所4号機(福井県、出力118万キロワット)が15日、定期検査のため運転を停止した。国内で稼働する原発は1年2カ月ぶりにゼロとなる。再稼働に必要な原子力規制委員会の安全審査は順調に進んでも年末までかかる見通しで、東日本大震災後初めて原発ゼロで冬の電力需要期を迎える可能性が高まった。

関電は2日に停止した3号機に続き、15日の午後に4号機の出力を止めた。原発は営業運転から13カ月以内に定期検査を受ける義務がある。震災後に定検時期を迎えた原発は順次止まり、2012年5月に稼働はゼロとなった。民主党政権は原発依存度の高い関電管内の電力不足を避けるため大飯3・4号機の再稼働を決め、同年8月に営業運転を再開していた。

今後、大飯3・4号機を含む原発の再稼働には規制委の安全審査を受け、地元自治体の同意を得る必要がある。4電力6原発12基が安全審査を申請しているが、冬の電力需要のピークに再稼働が間に合うかは不透明だ。大飯原発停止で供給力が大幅に落ち込む関電や、暖房需要が大きい北海道電力管内では原発ゼロによって供給不安が高まる恐れがある。

大飯原発4号機の出力表示が0になった関西電力の中央給電指令所(15日夜、大阪市内)

大飯原発4号機の出力表示が0になった関西電力の中央給電指令所(15日夜、大阪市内)

大飯原発を巡っては、原子力規制委員会の有識者会合が2日、敷地内の断層について「活断層ではない」との見解で一致。これを受け、規制委は近く3、4号機の再稼働に向けた安全審査を始める。ただ、審査期間は半年ほどかかる可能性があり、関電が目指す年内の運転再開は難しい。

関電は高浜原発(福井県)の審査も遅れている。同社はもともと発電量に占める原発の比率が4割超と高く、ゼロになれば影響は大きい。原発が止まると夜間電力で水をくみ上げる揚水発電の稼働も落ち込み、合計で約400万キロワットの供給力を失う可能性がある。

このため、関電は火力発電所の供給力の積み増しを急ぐ。12月までに姫路第2発電所2号機(兵庫県、出力48.65万キロワット)の営業運転を開始。来春の本格稼働を予定する3号機(同)を冬に試運転することも検討する。既存の火力発電所も定期検査の繰り延べなどで稼働率を引き上げる。

このほか、火力発電所を増設している中部電力など周波数が60ヘルツ帯の西日本の他の電力会社に地域をまたいだ融通を要請する。自前では供給力を確保できないため、外部の協力を得て供給不足を回避したい考えだ。

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