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首相、北朝鮮「挑発容認せず」 米国務長官と会談

朝鮮半島非核化へ高官協議

安倍晋三首相は15日午前、来日したケリー米国務長官と約1時間、首相官邸で会談した。弾道ミサイル発射の構えをみせる北朝鮮について、首相は「挑発的な言動を繰り返していることは容認できない。緊密に連携を取りたい」と強調、両氏は連携して自制を求める方針で一致した。ケリー氏は韓国、中国訪問に触れて関係国と北朝鮮の非核化を目指す意向を示し、日米間で高官級協議を開くことも確認した。

会談を前にケリー米国務長官(左)と握手する安倍首相(15日午前、首相官邸)

ケリー氏はロンドンでの主要8カ国(G8)外相会合出席後、12日からアジアを歴訪しており、韓国、中国に続いて14日に来日した。日本を訪れるのは国務長官に就任後初めて。

北朝鮮問題を巡っては、14日に岸田文雄外相がケリー氏と会談し、ケリー氏は中国の習近平国家主席らとの意見交換で「(習氏らは)非核化に向けた決意を述べた。中国は言葉だけの政策は不十分だと言っている」と指摘。北朝鮮に影響力を持つ中国とも連携し、非核化へ働き掛けを強めていく考えを示した。

ケリー氏は15日、首相との会談に先立って都内で講演し、北朝鮮の核放棄に向けて国際協調の枠組みができつつあるとの認識を表明。「米国は交渉の扉を開いている。北朝鮮は非核化に向けた意味ある措置を取るべきだ」と述べた。

首相とケリー氏との会談では、沖縄県・尖閣諸島を巡る問題で悪化した日中関係に関して首相が「中国が尖閣や南シナ海で力を背景とした行動を取っている。アジア太平洋地域の共通の懸念で、毅然とした対応が必要だ」と強調。尖閣については「日本は譲歩することは一切ない」としつつも中国に対話を働きかけていることを説明した。ケリー氏は尖閣を日米安保条約の適用対象とする米国の立場に変わりがない考えを示した。

首相は米軍普天間基地を移設する名護市辺野古での埋め立て申請や米軍嘉手納基地以南の施設・区域返還計画で進展があったことを説明。「今後、埋め立て申請が承認されるよう政治環境など含めて努力していきたい」と述べた。ケリー氏は「首相を中心に日本側は真剣に努力してくれている」と評価した。

日米の事前協議が決着した環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に関しては14日の外相会談で、岸田氏が「早期に交渉参加が実現するよう米国内および加盟国間の承認プロセスを進めてほしい」と協力を要請。ケリー氏は「日本がTPPに参加できれば経済にとっていいことだ。国際的なビジネスの基準を高めることにつながる」と日本の交渉参加を歓迎した。

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