自民総裁選、外交・安保で保守色競う
3党合意はそろって堅持

2012/9/15 1:45
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自民党総裁選が14日告示され、26日の投開票に向けて論戦が始まった。立候補した5氏が党本部で臨んだ共同記者会見では、外交や安全保障にかかわる政策を中心に、保守色を競う場面が目立った。消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革に関する3党合意については、5氏ともに堅持する考えを表明した。

記者会見を前に握手する(右から)安倍、石破、町村、石原、林の各氏(14日、自民党本部)

外交・安保で際だったのが安倍晋三元首相。従軍慰安婦問題をめぐり、宮沢政権時の河野洋平官房長官が旧日本軍の強制連行を事実上認めた「河野談話」の見直しを求めた。「河野談話の核心をなす強制連行を証明する資料はなかった。新たな談話を出すべきだ」と力説した。

安倍氏は靖国神社への参拝にも踏み込んだ。「国の指導者が靖国神社に参拝するのは当然だ。首相在任中に参拝できなかったのは痛恨の極みだ」と述べ、自身が首相に再登板した場合の参拝に意欲をにじませた。

沖縄県の尖閣諸島問題は林芳正政調会長代理が「国有化は当然だ」と述べるなど、石原伸晃幹事長を除く4氏が国有化を評価。安倍氏、石破茂前政調会長は実効支配をさらに強める必要性を訴えた。石原氏は中国と十分に協議すべきだったと民主党政権を批判した上で、事態打開のため冷却期間を置くよう求めた。

橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会との連携には各氏から慎重意見が相次いだ。石原氏は「大阪での橋下氏への期待感は本当に大きい」としながらも「維新と政策にそごがあって一緒になれば野合だ」と強調した。

安倍氏も「選挙後にどう連携していくかは考えていない」と語った。両氏は維新との関係が良好だが、会見では次期衆院選の結果を見極めて判断する立場を示した。一方、町村信孝元外相は「共鳴するところもあれば、人気取りと言わざるを得ない部分も相当ある」と批判した。

民主党との関係に関しても「民主党との連立政権は頭の中にない」(安倍氏)、「衆院選前後に即座に大連立ということには否定的だ」(石原氏)との声が上がった。

「脱派閥」を掲げる石破氏は自民党内の派閥について「議員教育や政策は、派閥よりもまず党であるべきだ。存在は否定しないが近代化の道を歩んでいかねばならない」と批判した。

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