生活保護に夏季加算を検討 厚労省、猛暑受け
厚生労働省は今夏の猛暑を受け、生活保護費に冷房費分などを上乗せする「夏季加算」を新設する検討に入った。熱中症で室内でも多くの死者が出たためで、エアコンの設置状況や電力需要などの生活実態を把握した上で、加算の必要性を判断する方針。
長妻昭厚労相が14日、「ナショナルミニマム(政府が国民に対して保障する最低限度の生活水準)の観点からやらないといけない」と述べた。生活保護制度には冬期(11~3月)に暖房費分を考慮して支給額に上乗せする「冬季加算」があるが、夏季にはこうした制度はない。