福島第1原発、建屋カバー27日着工 放射性物質の飛散抑制

2011/6/14付
保存
共有
印刷
その他

東京電力は14日、福島第1原子力発電所で放射性物質の飛散を抑えるために原子炉建屋を覆うカバーの建設計画を発表した。原子炉建屋が水素爆発で壊れた1号機で6月27日から着工し、9月下旬に完成する。3、4号機でも着工に向けた準備作業を6月下旬から始める。

鉄骨で骨組みを造り、ポリエステル製の膜を張ったパネルを付けて建屋全体を覆う。27日からクレーンで部品を組み上げる本格工事を始める。鉄骨をはめ込むようにして組み立てられ、ボルトを締めるなどの作業が必要ないため、作業員の被曝(ひばく)を最小限に抑えられる。

一方、14日午前に始めた汚染水浄化装置の試運転では汚染水の放射性セシウム濃度を約3000分の1に減らせた。放射性ヨウ素も約20分の1に減った。別の浄化装置の性能も確認した後、17日に本格運転を始める。完成すれば1日あたり1200トンの汚染水を処理できる。

経済産業省原子力安全・保安院は15日から、全国の原子力発電所などへ立ち入り調査する。電力各社などが14日、全電源が喪失するなどの過酷事故を想定した新たな対策を保安院へ提出したのを受けた措置。16日まで実施し、対策が十分かどうかを確認する。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]