首相、靖国に玉串料奉納へ 中韓は批判

2013/8/15付
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安倍晋三首相は終戦記念日の15日、靖国神社への参拝を見送る意向だ。中国や韓国との摩擦を避ける狙いだが、戦没者に尊崇の念を表する姿勢を示すため、自民党総裁として私費で玉串料を奉納する見通しだ。玉串料奉納を巡っては、中韓両国から反発が出ている。

首相は閣僚の靖国参拝を制限しない考えを示しており、古屋圭司拉致問題相、稲田朋美行政改革相が15日の参拝を検討している。自民党の小泉進次郎青年局長も15日に党青年局や超党派の国会議員連盟のメンバーとは別に昇殿参拝する予定。一方、麻生太郎副総理兼財務相は参拝見送りの意向を示唆している。

【北京=島田学】安倍首相の靖国神社への玉串料奉納について、中国側は「参拝する代わりに、A級戦犯を祭った悪評高い神社にささげ物をする」(国営新華社)行為だと反発した。中国外交当局は安倍首相の参拝見送りを「日本からの前向きなシグナル」(中国外務省筋)と一定の評価をしているが、けん制の手は緩めていない。

国営新華社は日本の終戦記念日に関連し「日本の過去の敗戦は、今の右翼勢力に警鐘を鳴らしている」とする論評記事を配信。安倍政権の憲法改正の動きにも「(過去と同じ)軍事大国になる道だ」との懸念を示した。

日本の終戦記念日に合わせた中国軍の動きも活発だ。遼寧海事局は「軍事任務を実施」するため、15日から約1週間、渤海の一部海域で船舶の航行を禁止すると通達した。中国メディアは空母「遼寧」が訓練のために出港するとの見通しを伝えている。寧波海事局も15日から3日間、浙江省寧波沖で軍事演習を実施するため、船舶の航行禁止海域を設けた。

【ソウル=小倉健太郎】安倍首相の靖国神社への玉串料奉納は、韓国では冷静だが批判的なトーンで報じられている。KBSニュースは、内閣総理大臣ではなく自民党総裁名義である点なども紹介したうえで「わが国や中国など近隣国に配慮したということだが事実上の代理参拝という批判が出ている」と報道。朝鮮日報(電子版)は「中国、韓国に配慮すると同時に戦没者に敬意を表する姿勢に変化がないことを見せるための決定だ」と分析した。

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