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TPP拡大へ交渉加速 カナダ・メキシコも参加意向

米豪など先行9カ国、相互開放で大枠合意

(更新)

野田佳彦首相は13日、米ハワイで閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明した。カナダやメキシコも参加の意向を示した。すでに交渉入りしている米国やオーストラリアなど9カ国は、市場の相互開放に向けた大枠を確認した。米国が目指す来年の交渉妥結に向け各国の協議が加速しているが、参加国が一気に拡大すれば各国の利害調整は難しさを増す。

【ホノルル=原田逸策】野田首相は13日のAPEC首脳会議で「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」と述べた。そのうえで「TPPはアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の基礎となる」と強調した。各国首脳は日本の交渉参加を歓迎する意向を表明した。

FTAAPはアジア太平洋地域全体を包括する自由貿易圏の構想。首相は「さまざまなアプローチでFTAAPに向けて主導的な役割を果たしたい」と表明した。

これに先立つ12日、米国やオーストラリアなどTPP交渉に参加する9カ国はホノルルで首脳会合を開き、大枠合意に達した。公表した合意内容では「一部で法的文書はほぼ完成した」と明記したが、それ以外は今後も作業が必要だと指摘。市場開放の例外の扱いについて議論があることも示唆した。オバマ米大統領は12年中の交渉決着を目指すと述べた。

12月上旬の次回交渉で12年中の交渉日程を決める。「TPPへの参加を希望するアジア太平洋の国と議論を続けていくことを指示した」とも説明した。野田首相はTPP首脳会合への参加意向を示していたが、実現しなかった。

一方、カナダのハーパー首相は13日、オバマ米大統領と会談し、TPP交渉参加に意欲を示した。米ホワイトハウスが会談内容を発表した。オバマ氏は歓迎の意向を表明。両首脳は貿易自由化のため高い基準のTPPの重要性についても議論した。

米通商代表部(USTR)によるとメキシコ政府も参加を表明した。現地報道などによると、フィリピンとパプアニューギニアも強い関心を示したという。

日本の交渉参加と同時に、これまで参加に慎重な姿勢を示してきた各国もTPPに雪崩を打ち始めた格好だ。ただカナダは日本と同様に一部農業分野の保護を求めており、全分野の関税撤廃に反対する意向を示してきた。米国とニュージーランドはカナダの参加に反対してきた経緯がある。

交渉参加国が一気に拡大した場合、市場開放を巡る各国の利害調整は複雑さを増す。米国が目指す12年中の妥結に向けたハードルが高まったともいえる。

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