もんじゅ試験再開「速やかな準備望ましい」 文科省作業部会
文部科学省は11日開いた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の研究計画に関する作業部会で、計画づくりに向けた中間整理案を提示し、大筋了承された。試験再開については多額の維持管理費を考慮し「速やかに準備し、計画を実行することが望ましい」との見解を示した。
もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は来年度中に試験を再開できるとしている。文科省は来年夏をめどに計画をまとめる。
政府はもんじゅに関して「年限を区切った研究計画を実行し、成果を確認の上、研究を終了する」としていた。文科省の中間整理案は必要な運転年数に触れていない。
冷却材に使うナトリウムの扱いなどを高速炉開発の鍵となる技術と位置づけ、試験計画をつくる。放射性廃棄物の量を減らすための研究では、プルトニウムを使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の照射試験をもんじゅの性能試験と同時に始める。