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日米外相、対北朝鮮で連携確認 金融制裁を継続

【ロンドン=秋山裕之】岸田文雄外相は10日午後(日本時間11日未明)、訪問先のロンドンで米国のケリー国務長官と会談した。挑発行為をエスカレートさせる北朝鮮への対応を協議し、緊密な連携を確認した。弾道ミサイル発射の構えをみせる北朝鮮に「強い懸念」を示し、金融制裁など断固たる対応を続けることで一致した。

岸田外相は北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の黒鉛減速炉(原子炉)の再稼働を表明したことに「極めて憂慮している」と表明した。「北朝鮮に挑発行為を繰り返すことは何ら利益にならないと理解させる必要がある」と強調した。ケリー氏は「北朝鮮の非核化に向けて日米でしっかりと議論したい」と応じた。

日米は独自の制裁措置として、両国の金融機関が北朝鮮の貿易決済銀行である「朝鮮貿易銀行」と取引するのを禁じている。両外相は金融面の制裁が効果的だとの認識で一致し、制裁措置の継続を確認した。

日米外相会談は北朝鮮が3月に「朝鮮戦争休戦協定の効力を白紙化する」との声明を発表して以来初めて。会談は当初予定の15分間を大幅に上回る約45分間に達し、北朝鮮情勢の意見交換に多くの時間を割いた。

ケリー氏はロンドンでの主要8カ国(G8)外相会合後、日中韓を歴訪し、14、15両日に安倍晋三首相、岸田外相とそれぞれ会談する。訪日の際には環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を巡る日米事前協議の結果についても議論したいと岸田外相に伝えた。

ケリー氏は「日米同盟がアジアでの米国の利益になっていることを踏まえて今回の日中韓の歴訪をする」と述べ、アジア太平洋地域で存在感を増す中国をけん制した。核開発問題を抱えるイランからの原油輸入削減など日本の圧力を「高く評価している」と語った。

この後、岸田外相はカナダのベアード外相とも会談し、北朝鮮情勢について意見交換した。ベアード外相は「この問題での日本の立場を完全に支持する」と表明した。

11日のG8外相会合でも北朝鮮の挑発行為は議題となる見込み。日本政府は議長声明に北朝鮮に自制を促すメッセージを盛り込むよう各国に働きかけている。

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