小沢新党、党名・綱領発表へ 今夕旗揚げ
消費増税に反対し民主党を離れた小沢一郎元代表ら約50人の国会議員が11日夕、都内の憲政記念館で新党を旗揚げする。元代表が代表に就任し、党名や「国民の生活が第一」を党是とする綱領を発表。重点政策として増税によらない財政再建と景気拡大や将来の原子力発電所への依存度をゼロにする方針なども表明する。

元代表らは11日午後に役員会を開き、綱領や規約、重点政策の文言などを最終調整する。同日夕に新党参加者を集めて党規約の了承をとりつけた上で設立総会を開催。総会後、記者会見を開く予定だ。
重点政策には東日本大震災からの復興を最優先する方針や地域主権の創造、「国民との約束を守る政治」も掲げる。規約には法案採決で党の決定に沿った投票行動を義務づける「党議拘束」をかけない方針を盛り込み、賛否は各所属議員の判断に委ねるようにする。
元代表は11日、設立総会に先立って衆院議員会館の自室で側近議員と協議。新党に参加予定の国会議員約30人は同日午前、国会内で会合を開き、国対委員長に就く鈴木克昌氏が「きょう歴史的な日を迎える。代表を中心に一枚岩で頑張っていきたい」と述べた。
元代表らが設立した衆院会派は37人で参院は12人。衆院の37人はいずれも6月の消費増税関連法案の衆院本会議採決で反対票を投じ、離党届を民主党執行部に提出しており、7月9日に同党から除籍(除名)処分を正式に受けた。参院の12人も離党届を出し、承認されている。
新党は旗揚げ後、衆院では小沢元代表と近い新党きづな(9人)との統一会派を結成する。