谷垣氏が立候補断念 自民総裁選、石原氏は出馬へ
自民党の谷垣禎一総裁は10日午前、党本部で記者会見し、総裁選(14日告示、26日投開票)に出馬しない意向を表明した。石原伸晃幹事長との一本化調整が決裂し、執行部から複数の候補者が出るのは望ましくないと判断した。
10日には石破茂前政調会長が立候補を正式表明する。石原伸晃幹事長も自らに近い議員の会合で出馬の意向を明らかにする。
総裁選にはすでに町村信孝元外相が出馬表明し、安倍晋三元首相も立候補する意向を固めている。林芳正政調会長代理も出馬準備を進めており、候補者が乱立する展開となりそうだ。
石破氏は自らを支持する議員から出馬要請を受け、国会内で記者会見する。総裁選での決選投票を見据え、安倍氏との連携を視野に入れる。谷垣、石原両氏は執行部の分裂を避けるため一本化をめざしたが調整が付かなかった。
先陣を切って出馬表明した町村氏は10日午前、自民党所属議員へのあいさつのため衆参両院の議員会館を回った。「大変な選挙になれば政策で訴えていきたい」などと自らの重点政策集を手渡した。