日朝協議15日再開、モンゴルで局長級 拉致も提起

2012/11/9付
共有
保存
印刷
その他

 日本と北朝鮮は15、16両日、モンゴルのウランバートルで局長級の政府間協議を開く。日本は8月末に北京で開いた課長級の予備協議の後、局長級の本協議を9月中旬までに開く方向で検討していたが、北朝鮮が日程調整に応じてこなかった。日本は次の協議で日本人拉致問題を議題として取り上げ、具体的な進展に結び付けたい考えだ。

 藤村修官房長官は9日の記者会見で日朝協議の再開を発表し、「双方が関心を有する事項を議題として幅広く協議する」と説明した。拉致問題に関しては「日本政府の基本的立場に基づいて協議を行っていく」と述べ、積極的に取り上げる意向を示した。

 協議には、日本側は外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長、北朝鮮側は宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化交渉担当大使が出席する。

 終戦前後に現在の北朝鮮がある地域で亡くなった日本人の遺骨返還、墓参の実現も話し合う見通しだ。北朝鮮側は、植民地時代の「過去の清算」や核実験、ミサイル発射への日本の制裁緩和を求める公算が大きい。

 日朝は8月末、2008年8月以来中断していた政府間交渉の本格再開に向け、北京で課長級の予備協議を開いた。日本は日朝平壌宣言から10周年になる9月17日を目安に次回協議を開く方針を表明。だが北朝鮮は拉致問題を重視する日本側の姿勢に反発を強め、日程調整に応じない姿勢に逆戻りした。

 外務省幹部は9日、北朝鮮が一転して協議開催に応じた理由に関して「まったくわからない。北朝鮮側からの説明も特にない」と語る。拉致問題を議題とする合意があるかどうかについても言及を避け「ともかく協議を始めることが重要だ」と強調した。

 15日からの局長級協議は予備協議で決めた北京ではなく、北朝鮮側の希望でウランバートルに場所を移す。北京は中国共産党大会が開かれており、一時は地方都市が候補に浮上していた。モンゴルで開く理由については「中国政府の干渉を受けずに意見交換する狙いがあるのではないか」との見方もある。

 玄葉光一郎外相はこれまで「協議で結果が得られなければ何にもならない」と述べてきた。年内の衆院解散が取り沙汰される時期に日朝が接触するのは、外交成果を急ぐ日朝双方の思惑を反映しているとみられる。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

藤村修ミサイル北朝鮮玄葉光一郎朝鮮中央通信

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:00
東北 7:00
7:00
関東 7:01
7:00
東京 7:01
7:00
信越 7:00
7:00
東海 12:52
12:47
北陸 6:02
6:00
関西 12:27
7:00
中国 12:27
7:01
四国 12:27
7:02
九州
沖縄
12:25
6:02

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報