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経常収支、1年半ぶり黒字幅拡大 8月4547億円

財務省が9日発表した8月の国際収支速報によると、モノやサービス、配当、利子など海外との総合的な取引状況を示す経常収支は4547億円の黒字となった。黒字額は前年同月比で4.2%増えた。黒字幅の拡大は1年半ぶりで、東日本大震災以降では初めて。

歴史的な円高を背景に輸出は依然低調だが、原油価格の下落に伴って輸入額が減少したことで、経常収支は改善した。

貿易収支は6445億円の赤字。赤字幅は前年同月に比べ縮小した。自動車や鉄鋼など欧州・中国向けの輸出が減り、全体の輸出額は5.3%減った。一方、輸入額も原油価格の下落を受けて5.4%減少した。輸入額の減少は2カ月ぶり。

旅行や輸送の動向を示すサービス収支は2225億円の赤字で、赤字幅が広がった。日本への外国人旅行者が回復基調にあることで旅行収支の赤字幅は縮小したが、外国の運送会社に支払う海上輸送運賃が増えた。収支全体を改善させる効果としては限定的だった。

一方、企業が海外投資から受け取る利子・配当などを示す所得収支は2.6%増え、1兆3890億円の黒字となった。

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