2019年7月16日(火)

貿易収支、6月中旬は黒字 供給網復旧で輸出持ち直し
5月経常黒字は51%減

2011/7/8付
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財務省が8日発表した貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6月中旬(11~20日)が495億円の黒字となった。東日本大震災で急激に落ち込んだ生産が徐々に回復し、貿易収支が改善し始めた。一方、5月の月間の経常収支の黒字額は前年同月比51.7%減の5907億円だった。

6月上旬と中旬を合わせた貿易収支は1159億円の赤字。中旬は黒字だったが、上旬(1~10日)の赤字(1654億円)を埋めきれなかった。上中旬の輸出合計は前年同期比3.9%減の3兆6014億円。自動車や半導体など電子部品の減少が続いているが、減少幅は4、5月に比べて縮小している。

2011年5月の国際収支
(単位億円、▲は赤字または減少)
▽経常収支5,907
(前年同月比、%)▲51.7
 貿易・サービス収支▲7,903
  貿易収支▲7,727
  輸  出45,391
  (前年同月比、%)▲9.8
  輸  入53,117
  (前年同月比、%)14.7
  サービス収支▲176
 所得収支14,581
 経常移転収支▲771
▽資本収支▲1,638
 投資収支▲1,464
 その他資本収支▲174
▽外貨準備増減▲2,178
▽誤差脱漏▲2,092

貿易収支は震災を受けて4月に赤字に転落。5月は過去2番目の赤字額を記録したが、足元ではサプライチェーン(供給網)復旧で輸出が持ち直しつつある。「輸入動向は不透明だが、6月は月間で貿易黒字に転換する可能性もある」(野村証券)との見方が出ている。

経常収支はモノやサービス、配当、利子などの海外との総合的な取引状況を示す指標。5月は貿易赤字の影響で、経常黒字が3カ月連続で前年同月比マイナスとなった。ただ、海外投資による利子や株式の配当から得る所得黒字は57.5%増の1兆4581億円となり、経常収支全体では黒字を維持した。

旅行、輸送などのサービス収支は訪日外国人数の低迷により176億円の赤字。震災の再保険金の受け取りなどにより前月の4213億円の赤字より赤字幅は大幅に減少した。

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