2017年11月21日(火)

健保の赤字、過去最大6600億円に 10年度見通し

2010/4/7付
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 健康保険組合連合会は7日、大企業の会社員とその家族らが加入する健康保険組合の2010年度収支見通しを発表した。経常収支が赤字の組合は前年度比4.2%減の1295にとどまるが、組合全体の赤字額は6.4%増の6605億円と過去最大の規模に膨らむ。景気の低迷で保険料収入が減っているのが主因。これを受けて3割弱の組合が保険料を引き上げる予定だ。

 健保連が全国1462組合(4月1日時点)の収支見通しを調べ、1313組合の回答から全体を推計した。赤字組合の割合は89%で、2ポイント低下した。組合全体の収支悪化(黒字の縮小と赤字の拡大)は6年連続となる。

 事業主と会社員が折半で負担する保険料率は全国平均で7.62%。0.18ポイント上昇し、8年ぶりの高水準を記録する。352組合が保険料率を引き上げる。

 会社員の月給と賞与が減っているため、保険料率は上がっても保険料収入の減少は続く。高齢化で1人あたりの医療費が増えており、保険給付費は2%増の3兆5903億円となった。

 厚生労働省は今国会に健康保険法の改正案を提出している。中小企業の会社員らが加入する協会けんぽの財政を支援するため、加入者の給与水準が高い健保組合に応分の負担を求める。支援策を導入すれば、健保組合の負担が今年度に330億円増える。健保連の推計にこの影響は含まれておらず「法案が成立すれば赤字額はさらに拡大する」(健保連)という。

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