首相、ロ中韓首脳と相次ぎ電話協議 訪中検討も
それぞれ約15分間
野田佳彦首相は6日、ロシアのメドベージェフ大統領、中国の温家宝首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領と相次いで電話協議した。就任あいさつで、時間はそれぞれ約15分間。
温首相とは日中両国の戦略的互恵関係を一層深化させることで一致。東日本大震災からの復興支援や海洋に関する協力を積み上げることでも合意した。早期訪中を招請された野田首相は「双方の都合の良い時期に訪中したい」と答えた。
野田首相は李大統領と日韓で未来志向の友好関係を築く考えで合意。「経済連携協定(EPA)交渉再開に向け、政治の指導力を発揮して取り組みたい」と伝えた。北朝鮮による拉致問題解決に向けた協力も確認した。
野田首相はメドベージェフ大統領に「北方領土問題を解決し平和条約を締結することが必要だ」と強調。メドベージェフ大統領は「問題解決のために静かで良好な雰囲気で議論する用意がある」と述べるにとどめた。