2019年1月17日(木)

福島第1、4号機の燃料プール公開 中旬から取り出し

2013/11/6付
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東京電力は6日、福島第1原子力発電所4号機にある使用済み燃料プールを報道陣に公開した。今月中旬から建屋の上部にあるプール内の燃料をクレーンで取りだす作業を始め、地上のプールへの移送を来年末までに終える計画だ。現地で取材に応じた小野明所長は「燃料の取り出しは本当の意味での廃炉作業のスタートになる」と述べた。

使用済み燃料の安全な保管は地震の再発やテロを懸念する米国などが日本側に強く求めてきた。小野所長は燃料の落下を防ぐ対策など安全な作業に万全を期す考えを強調した。

政府と東電は廃炉の工程表で、プールからの燃料の取り出し開始までを第1期、原子炉内で溶け落ちた燃料の取り出し開始までを第2期、廃炉までを第3期と設定した。事故を起こした福島第1原発から燃料の取り出しに着手するのは4号機が初めてで第1期が終了。30~40年はかかるとされる原発の解体作業に事故後3年近くたってようやく一歩を踏み出す半面、廃炉までの道は険しくて長い。

福島第1原発4号機の使用済み燃料プールが報道陣に公開された(テレビ東京)

福島第1原発4号機の使用済み燃料プールが報道陣に公開された(テレビ東京)

4号機の原子炉建屋の5階にあるプールには、使用済み燃料など1533体が保管されている。燃料は現在も熱を発しているため、冷却を続ける必要がある。4号機の建屋は事故の際に損傷しており、約100メートル離れた敷地内の別のプールに燃料を移して安全に保管するのが作業の目的だ。1~3号機と比べ4号機は放射線量が比較的低いため、取り出しの準備が最も先行していた。

ただ4号機でも事故の際に建屋の上部が大破し、プール内にがれきが多数落下した。がれきで燃料が傷ついている恐れもあり、作業が順調に進むかはなお不透明だ。

4号機の燃料の取り出しと同時に始まる第2期では、2015年度以降に1~3号機のプールからも燃料を取り出す。1~3号機は原子炉内で燃料の損傷が起きて建屋内の放射線量が高く、作業はさらに難航が予想される。

最大の難関は1~3号機の原子炉内で溶け落ちた燃料「デブリ」の取り出しだ。第3期で集中的に取り組む予定だが、技術は全く確立しておらず、研究開発も含めた課題が山積している。

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