菅首相「原発に依存しない社会を」 広島の平和記念式典

2011/8/6付
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菅直人首相は6日午前、広島市での平和記念式典であいさつし、エネルギー政策について「白紙からの見直しを進めている。原発への依存度を引き下げ、原発に依存しない社会を目指していく」と述べ、原発依存からの脱却をめざす姿勢を改めて鮮明にした。同時に「原子力についてはこれまでの安全神話を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のための抜本対策を講じる」と強調した。

首相は退陣表明後、原発依存度を段階的に引き下げる「脱原発依存」の方向を打ち出したが、後に「個人の見解」と修正した。再び言及したのは、脱原発に取り組む首相の意思を内外に示すとともに、政府方針に位置付ける意欲のあらわれだ。

首相は式典で、東京電力福島第1原発事故の現状に触れ「事態は着実に安定してきている」と説明した。同時に「今回の事故を人類の新たな教訓と受け止め、世界の人々や将来の世代に伝えていくことが我々の責務だ」と主張した。

核兵器廃絶に関しては「核兵器のない世界の実現に向け、国際社会の先頭に立って取り組むと強く決意し、実践してきた」と表明。「日本国憲法を順守し、非核三原則を堅持する。核軍縮・不拡散分野の国際的な議論を主導する」と語った。

広島での首相あいさつを巡っては、首相周辺にも「原爆と原発を同列に考えるべきではない」として原発政策に触れることへの慎重論もあったが、首相の姿勢を明らかにする好機ととらえ、改めて訴えることにした。

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