「ゆうパック」遅配なお続く 累計32万個に

2010/7/5付
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千葉県習志野市にある「ゆうパック」集配拠点のトラック(5日午後、共同通信社ヘリから)=共同
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千葉県習志野市にある「ゆうパック」集配拠点のトラック(5日午後、共同通信社ヘリから)=共同

 宅配便「ゆうパック」の配達が遅れている問題で、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)は5日、1日からの累計で32万個程度の遅配が発生していることを明らかにした。5日は6万個程度の荷物が配達時間に間に合わなかったもよう。総務省は6日に日本郵便に対して正式に報告を要求。その内容を見極めたうえで、業務改善命令などの行政処分が必要かどうかを判断する。

 日本郵便の説明によると、トラックの運行は次第に正常化しつつあるが、現在もなお3カ所の集配拠点で混乱が続いている。仕分け作業の場所を変更したり、運送ダイヤを見直したりするといった対応を進めており、稲沢徹執行役員は「数日中に正常化したい」と語った。

 日本郵便は日本通運との共同出資会社で手掛けていた「ペリカン便」事業を1日に吸収し、ゆうパック事業を再スタートした。しかし、日通から引き継いだ荷物の仕分け機の仕様の違いから作業ミスが相次ぎ、荷物が滞るトラブルが発生。運送ダイヤも乱れ、一部の集配拠点に荷物が集中して、さばききれない状況が起きたとしている。

 5日時点で、埼玉県から全国に送る荷物は半日から1日程度、全国から千葉県や大阪府などにあてた荷物は半日ほど、配達が遅れている。生ものなどで被害が生じるケースもあるため、日本郵便では損害賠償する方針を利用者に伝え始めた。

 百貨店は商品配送の大半に「ゆうパック」以外を使っているため、遅配の影響は軽微とみられる。J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店では、配達日指定で遅配の影響を受けた数十件の商品について、日本郵便からヤマト運輸などに業者を切り替えた。当面は同様の対応を続ける方針だ。

 遅配などの混乱を受けて、原口一博総務相は6日に日本郵便に対して正式に報告を求めることを決めた。総務省は詳しい状況に加え、顧客に対する情報開示のあり方や今後の対応策などについて説明を聞く考え。

 日本郵便にとって遅配問題は想定外。統合を前に情報システムには注意を払っていたが、現場の作業ミスというトラブルは回避できず、その後の対応も柔軟性を欠いた。

 日本郵政の斎藤次郎社長は5日、都内で記者団に「事態を厳粛に受け止める」と語った。だが、遅配問題で大きく損なわれた「ゆうパック」への信頼を回復するのは容易ではない。

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