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福島第1原発、浄化装置に「迂回路」 流量回復へ配管切り替え

東京電力は3日、稼働率の低迷が続く福島第1原子力発電所の汚染水浄化システムで、4日に配管の切り替え工事を実施すると発表した。新たに「迂回路」を作り、流量を回復させる。来週以降は当初目標だった稼働率90%を目指すという。システムが安定的に動けば、原子炉への注水量を増やして効率よく冷却できるようになる。

3日に発表した7月27日~8月2日の稼働率は74%だった。水漏れなどのトラブルがなくなり、配管の洗浄やセシウム吸着装置の交換頻度を減らして装置の停止時間を短くした。50%台に低迷していた前週や前々週に比べると改善した。

ただ、配管を流れる水量は毎時37トン程度にとどまっており、最大処理性能(毎時50トン)を引き出せていない。配管の内側に泥状の物質がついて流れを妨げているとみて、新しい配管を4日に設置する。流量が回復すれば、90%の稼働率は可能とみている。

一方、東電は3日、再び大きな地震に見舞われて原子炉への注水が止まった場合に再開までにかかる時間など、注水の安定性について経済産業省原子力安全・保安院に報告した。再び冷却できなくなった場合に核燃料の一部が溶け出す1200度に達するまでの時間を13~15時間と試算。複数の設備が故障した場合でも3時間程度で注水を再開でき、再び燃料が溶融することはないとしている。

保安院はこの報告をもとに、余震などで万が一事故が再発した場合の放射性物質の放出量などを試算する。緊急時避難準備区域を解除するかどうかの判断材料に使う。

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