2019年7月19日(金)

小沢・鳩山氏、不信任案に賛成の意向 大量造反へ
民主、分裂の危機

2011/6/1付
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東日本大震災への対応を巡り菅直人政権への批判を強める自民、公明両党は1日夕、たちあがれ日本とともに内閣不信任決議案を衆院に提出した。2日午後の衆院本会議で採決する見通しだ。民主党執行部は否決する構えだが、同党の小沢一郎元代表と鳩山由紀夫前首相は1日夜、相次ぎ不信任案に賛成する意向を表明。大量造反は確実な情勢となり、政局は民主党分裂含みの緊迫した局面を迎えた。

支持グループの議員との会合後に会見する小沢氏(1日夜、東京都千代田区)

支持グループの議員との会合後に会見する小沢氏(1日夜、東京都千代田区)

自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表は1日午後開いた党首討論後、国会内で協議。これに続く野党5党党首会談で、自民、公明両党とたちあがれ日本による不信任案の共同提案で合意した。みんなの党は賛成する。共産、社民両党は棄権の見通し。

不信任案は出席議員の過半数の賛成で可決する。可決した場合、憲法の規定により、首相は内閣総辞職か衆院解散・総選挙を迫られる。社民党などの最終的な動向や欠席・棄権する議員の動きにもよるが、民主党議員が全員、衆院本会議に出席した場合、同党議員約80人が賛成にまわれば可決の可能性が高まる。

内閣不信任決議案への
主要政党の対応

民主党反対。大量造反の動き
国民新党反対

自民党賛成
公明党賛成
みんなの党賛成
たちあがれ日本賛成
共産党棄権
社民党棄権

岡田克也幹事長ら民主党執行部は1日夜、都内で対応を協議した。「造反は欠席と賛成で計60人以上」との見方もあり、造反者の除名も視野に党内の引き締めを強めた。中間派とされている樽床伸二元国会対策委員長らのグループは反対を決めた。2日の衆院本会議前に開く代議士会は約1時間を確保し、首相自ら党内融和を呼び掛ける。

「脱小沢路線」やマニフェスト(政権公約)見直しを巡って首相と激しく対立してきた元代表は1日夜、都内で支持グループの議員約70人と会合した。その後、記者団に不信任案に賛成するかと問われ「そういうことだ」と語った。可決に自信も示したが、離党は否定した。グループ内には造反後に除名された場合の新党結成の意見もある。

不信任案提出を受け、元代表に近い三井辨雄国土交通副大臣、鈴木克昌総務副大臣、東祥三内閣府副大臣、内山晃総務政務官、樋高剛環境政務官の5人は辞表を出した。

鳩山氏も1日夜、都内で支持グループの議員と集まった。鳩山氏は会合後、記者団に「賛成する」と明言。最後まで自発的な辞任を求める考えも示した。グループとしては自主投票となった。

不信任案提出に先立つ党首討論で自民党の谷垣氏は首相に辞任を迫り「あなたが辞めれば与野党を超えて新しい体制をつくる工夫はいくらでもできる」と強調。公明党の山口氏も「お辞めになるしかない」と迫った。

首相は震災対応などを理由に改めて退陣を拒否。22日までの今国会会期を大幅延長し、2011年度第2次補正予算案などで与野党協議を呼びかけたが、溝は埋まらなかった。

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