2018年1月22日(月)

所得格差の修正幅、過去最大に 再分配機能で
08年厚労省調べ

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2010/9/1付
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 税制や社会保障制度による所得格差の修正幅が2008年に過去最大になったことが、厚生労働省が1日発表した所得再分配調査で分かった。世帯所得の格差を示す「ジニ係数」のうち、税金や社会保険料を差し引き、公的年金などを加えた所得でみた係数は0.3758と、所得再分配前の当初所得でみた係数よりも29.3%縮小した。高齢化や単身世帯の増加などで所得格差は広がっているが、政府の所得再分配機能による修正が進んでいる格好だ。

 同調査は3年ごとに実施する。ジニ係数は所得格差がどの程度あるかを示す指標。0から1までの数値で示し、1に近いほど格差が大きい。例えば係数が0.5の場合、所得の高い方から4分の1の世帯の所得が、所得全体の4分の3を占めている状態を指す。

 再分配前の当初所得でみた係数は0.5318と、05年調査(0.5263)を上回り、過去最大になった。所得格差が広がったのは、高齢世帯と単身世帯の増加が要因だ。試算によると、05年調査から高齢化で0.0034ポイント、世帯人員の減少で0.0119ポイント係数を押し上げた。2つの要因による押し上げ効果は実際の係数の上昇分を上回るため、これを除くと係数は05年調査よりも小さくなり、格差が縮小していた計算になる。

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