2019年2月24日(日)

中国軍幹部「首相発言は挑発」 アジア安保会議で日米批判

2014/6/1付
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【シンガポール=永井央紀】中国人民解放軍の王冠中副総参謀長は1日のアジア安全保障会議での講演で、5月30日の同会議で中国をけん制した安倍晋三首相の発言について「挑発的な行動で容認できない」と批判した。首相は中国の名指し批判は避けていたが「国名が出たかどうかは別として間接的な中国への攻撃だった」と指摘した。

首相は30日の講演で中国の防空識別圏の設定や南シナ海での衝突を念頭に「既成事実を積み重ね、現状の変化を固定しようとする動きは強い非難の対象とならざるを得ない」などと語った。小野寺五典防衛相は1日、シンガポール市内で記者団に「首相の発言は極めて常識的だった。中国の反応は理解できない」と反論した。小野寺氏は王氏の講演には出席していなかった。

王氏は講演で、ヘーゲル米国防長官が31日に中国を名指しして「強制や威嚇は断固として許さない」と語ったことにも「根拠のない批判だ」と反発。ただ「(間接的に批判した首相よりも)ヘーゲル氏のほうが率直でよかった」と述べ、批判に濃淡をつけて日米の分断を試みた。

講演後の質疑では、日本の出席者が緊急時に偶発的な衝突を避けるための仕組みを早期に構築すべきだと主張した。王氏は「事故防止と危機管理のための連絡メカニズムは大切だ」と応じた。小野寺氏は記者団に「中国が協議に応じる考えがあるなら歓迎したい」と述べた。アジア安全保障会議は1日、閉幕した。

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