サウジと投資協定調印 首相、安保対話でも合意

2013/5/1 8:58
保存
共有
印刷
その他

【ジッダ=佐藤賢】安倍晋三首相は30日夜(日本時間1日未明)、政府専用機で中東3カ国歴訪の最初の訪問国サウジアラビアのジッダに到着した。サルマン皇太子と会談し、包括的な協力強化を盛り込んだ共同声明を発表。両政府は投資協定に調印した。日本の原発輸出を可能にする原子力協定の締結を検討することで一致。外務・防衛当局の安全保障対話の新設でも合意した。

サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相(4月30日、ジッダ)=代表撮影・共同

サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相(4月30日、ジッダ)=代表撮影・共同

日本にとってサウジは原油の年間輸入量の約3割を輸入している最大の原油供給国。首相は安定的な原油供給に向けた協力を要請した。投資協定は企業が海外に投資した財産の保護や規制の透明性向上などを規定した取り決めで、エネルギー関連会社を含む日本企業の投資保護が目的だ。

共同声明には(1)農業や医療分野での技術協力の促進(2)国際テロ情勢に関する情報交換(3)北朝鮮問題での協力――を盛り込んだ。資源だけでなく、農業や医療、安全保障などにも協力の軸足を置き、重層的な関係構築を打ち出したのが特徴だ。

安保対話の創設は、ホルムズ海峡の危機やソマリア沖の海賊被害をにらみ事態への対応力を高める狙いがある。海賊対策やシーレーン(海上交通路)防衛、イランの核開発問題への対応が議題に上るとみられる。

日本の首相のサウジ訪問は第1次安倍政権当時の2007年4月以来、6年ぶり。アブドラ国王は体調不良で首相とは会談できず、代わりに電話で話して友好協力関係を確認した。

中東訪問には経団連の米倉弘昌会長ら経済界トップが同行し、経済外交の本格始動と位置づけている。2日からはアラブ首長国連邦(UAE)とトルコを訪れる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]