会社法改正、こうして骨抜きになった
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企業運営の基本的なルールを定める会社法を改正する要綱案が8月上旬、法制審議会(法相の諮問機関)の会社法制部会でまとまった。2005年の会社法成立以来初の改正議論だったが、目玉の社外取締役設置の義務付けは見送られ、その他の点でも経済界に配慮した妥協案が目立った。長引く業績低迷や投資家の日本株離れの処方箋の1つとしてコーポレートガバナンス(企業統治)の強化を目指したものの、腰砕けとなってしまったのはな...
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