2019年5月22日(水)

日銀総裁、日銀の政策運営「インフレ目標が進化した仕組み」

2010/5/31付
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日銀の白川方明総裁は31日、日本記者クラブでの講演後の質疑応答で、日銀の金融政策運営の枠組みについて「(他の中銀の一部が採用している)インフレターゲットの長所を取り込み、短所を除いたより進化した仕組みだ」と強調し、具体的な物価上昇率の目標値を定める「インフレターゲット(目標策)」の導入に慎重な考えを改めて示した。

インフレ目標策については「金融政策を説明するための枠組み。導入すれば何か実現できるというものではない」と解説。そのうえで「短期の物価動向は大事だが、物価だけ見ていると結果として大きな経済の不均衡を見逃してしまう」との懸念を示した。

一部のエコノミストらによる「日銀がバランスシートを拡張すればインフレ率が上がる」との主張を巡っては、「日銀が過去に採用した量的金融緩和策や、現在の欧米中銀によるバランスシートの拡大でもインフレ率は低下している」と指摘。「中銀のバランスシートを拡大すれば物価が直ちに上がるというものではない」と述べた。

インフレ率を引き上げる方法としては、粘り強く金融緩和を続けることと、経済全体の成長力を向上させることの「2つの合わせ技」が必要だと主張した。〔NQN〕

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