「物価、11年度にプラスに」 日銀展望リポート
金融政策は「緩和維持」

2010/4/30 15:48
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日銀は30日に開いた金融政策決定会合で、2009~11年度の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)をまとめた。11年度の消費者物価指数(CPI)が前年度比でプラス0.1%になると予想し、1月の中間評価時点のマイナス0.2%から上方修正。景気回復でデフレ圧力が弱まり、3年ぶりにプラスに転じるとの見通しを示した。

展望リポートが示す経済・物価見通し
2010年度2011年度
実質GDP1.8(1.3)2.0(2.1)
消費者物価指数(生鮮食品を除く)-0.5(-0.5)0.1(-0.2)
国内企業物価指数1.3(-0.5)0.7(-0.4)

前年度比%、()内は1月時点の予想

10~11年度の景気は「回復傾向をたどる」と予想。新興国・資源国の高成長を背景に輸出が増加し、企業部門から家計部門へと改善の動きが広がるとみている。CPIの先行きは「マクロ的な需給バランスが徐々に改善することなどから、前年比の下落幅が縮小し、11年度中にはプラスの領域に入る」との見通しを示した。

政策委員8人による実質国内総生産(GDP)の予想中央値は、09年度をマイナス2.2%(1月時点はマイナス2.5%)に、10年度をプラス1.8%(同プラス1.3%)にそれぞれ上方修正した。11年度もプラス2.0%(同プラス2.1%)と、潜在成長率(ゼロ%台半ば)を上回る成長が続くと見込む。

10年度のCPIの予想中央値は、高校授業料の実質無償化の特殊要因を除いてマイナス0.5%になると予想。1月時点も同水準だった。11年度は小幅なプラスに転じると予想する。

もっとも、政策委員が中長期的な物価安定の目安とする物価上昇率は、今回の見直しでも中心が1%程度のまま。経済・物価情勢が11年度までシナリオ通りに改善しても、この水準には達しない。 金融政策の運営方針では、「きわめて緩和的な金融環境を維持していく」との考えを改めて強調した。〔NQN〕

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