2018年1月22日(月)

公的年金運用、7~9月期は黒字3.2兆円 株高で
資産額は過去最大に

2013/11/29付
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 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は29日、2013年7~9月期の運用実績を発表した。国内外の株式相場が上昇したことで評価益が膨らみ、3兆2418億円の利益を計上した。5四半期連続で利益を計上し、過去最長となった。運用資産額は123兆9228億円と四半期末ベースでは過去最大を更新し、6月末に比べ2兆9000億円余り増えた。

 財投債を含む運用資産全体の7~9月期の運用利回りはプラス2.71%だった。運用資産別(市場運用分)にみると、国内株式はプラス6.07%の収益率で1兆1560億円の利益をあげた。外国株式の収益率はプラス7.13%で1兆1126億円の利益。2020年の東京オリンピック開催決定や米量的金融緩和の継続などを受け投資家心理が改善し、国内外の株価が上昇したことが寄与した。外国債券はプラス1.64%の収益率で1979億円の利益を計上した。

 4~6月期に四半期ベースでは過去最大の損失となった国内債は、7~9月期は7354億円の利益を計上し、収益率は1.18%のプラスに転じた。日銀の国債買い入れによる債券需給の引き締まりで国債価格が上昇(利回りが低下)したことが背景にある。

 運用資産の構成割合をみると、国内債券の割合が58.03%と6月末(59.87%)に比べ低下。国内株式や外国債、外国株などの割合が増えた。GPIFの運用資産構成を巡っては、政府の有識者会議が20日、国債主体の資産配分の見直しを提言。成長株に重点をおいた株式投資や不動産、公共インフラなどに投資する方針を盛り込んだ最終報告をまとめている。GPIFは「重く受け止め、厚生労働省と相談しながら対応を検討していきたい」と説明した。

◎運用資産額及び資産構成割合

     運用資産額    運用資産の    年金積立金全体の

     (億円)     構成割合(%)  構成割合(%)※

     9月末(6月末) 9月末(6月末) 9月末(6月末)

国内債券 719073(724508)  58.03( 59.87)  56.28( 57.72)

国内株式 201908(190348)  16.29( 15.73)  15.80( 15.17)

外国債券 125496(121418)  10.13( 10.03)  9.82( 9.67)

外国株式 167220(156127)  13.49( 12.90)  13.09( 12.44)

短期資産  25531( 17715)  2.06( 1.46)  5.00( 5.00)

――――――――――――――――――――――――――――――――

合計   1239228(1210116)  100.00(100.00) 100.00(100.00)

(注)四捨五入のため、各数値の合算は合計値と一致しないことがある

※9月末の資産構成割合と運用の目安とする資産構成割合(基本ポートフォリオ)で定める資産構成割合の比較のため、短期資産を5%として算出した割合。基本ポートフォリオの資産構成割合は国内債券60%(±8%)、国内株式12%(±6%)、外国債券11%(±5%)、外国株式12%(±5%)、短期資産5%となっている

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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