維新の会、公約に日銀法改正を明記 主な経済政策一覧
日本維新の会の石原慎太郎代表と橋下徹代表代行は29日午後、都内で記者会見し、衆院選の政権公約「骨太2013~2016」について説明した。日銀法を改正して政府と日銀の役割分担と責任の所在を明確化することや、政府と日銀が物価安定目標について政策協定(アコード)を結ぶことを明記した。法人税率を引き下げ、企業の国際競争力を強化することも盛り込んだ。
橋下代表代行は「1内閣でこれだけやったら歴史に残る内閣だ」と話し、内容に自信を見せた。併せて「具体的な工程表は行政官僚が作るもので、大きな方向性を示すのが政治だ」と述べた。
主な経済関連の政策を以下の通り抜粋した。
◎経済政策
▽法人税率を引き下げ、企業の国際競争力を強化する
▽所得税率を引き下げ、消費の活発化を促す
▽農業、医療・福祉、保育の成長産業化を目指す
▽公共工事拡大路線と異なる経済成長で、名目成長率3%以上を目指す
◎金融政策
▽物価上昇率2%を目指す
▽政府と日銀が物価安定目標について政策協定(アコード)を結ぶ
▽日銀法を改正し政府と日銀の役割分担と責任の所在を明確化する
◎財政・社会保障政策
▽消費税を地方税化し、財政調整へ地方共有税を創設する
▽基礎的財政収支の赤字ゼロ目標を設定する
▽社会保険料と所得課税を公平公正に徴収する
◎外交・安全保障政策
▽環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加するが、国益に反する場合は反対する
◎エネルギー政策
▽既存原発を2030年代までにフェードアウト(消失)させる
▽原発安全基準や発送電分離、電力市場自由化などのルールを厳格化する
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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