NEC、今期純利益4%増の350億円 システム開発伸びる
NEC(6701)は28日、2015年3月期の連結純利益が前期比4%増の350億円になる見通しだと発表した。官公庁や製造業向けのシステム開発が伸びるとみている。
営業利益は13%増の1200億円、経常利益は30%増の900億円を見込む。国内の通信会社向け基地局設備の増加に加え、海外で通信機器の販売も伸びると予想した。システム保守を手掛ける子会社NECフィールディングの完全子会社化によるコスト削減も寄与する。
一方、売上高は3兆円と1%減少する見通し。前期に子会社のNECビッグローブ(現ビッグローブ)を投資ファンドの日本産業パートナーズ(東京・千代田)に売却し、連結対象から外れることが減収要因となる。今期の年間配当は、前期と同じ4円を計画する。
同時に発表した14年3月期の連結決算は、純利益が前の期比11%増の337億円だった。ビッグローブ売却に伴う特別利益計上が寄与した。売上高は1%減の3兆431億円、営業利益は7%減の1061億円。前期にスマートフォン(スマホ)の開発を中止し、携帯電話の売り上げが落ち込んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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