フィッチ、キプロスを2段階格下げ 「シングルB」、見通し弱含み

2013/1/26付
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【NQNニューヨーク=滝口朋史】英米系格付け会社フィッチ・レーティングスは25日、キプロスの長期債務格付けを「投機的」としている「ダブルBマイナス」から「非常に投機的」としている「シングルB」へと2段階引き下げた。政府による銀行への支援規模が当初の見通しより大きくなり、国内総生産(GDP)に占める公的債務の比率が拡大すると懸念している。

フィッチは多額の不良債権を抱えるキプロスの銀行部門への支援がどれぐらいの規模に膨らむかが不透明だと指摘。支援額は最大で100億ユーロ(約1兆2200億円)程度までの拡大が見込まれ、欧州連合(EU)などによるキプロス政府への支援規模は170億ユーロを超える可能性があるとの見方を示した。

シングルBの格付けはキプロス政府が14億ユーロの国債償還を迎える6月3日までに、欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)の3機関で構成する査察団(トロイカ)と金融支援で合意することが前提条件。合意により短期的なデフォルト(債務不履行)リスクは回避できるとみている。

中期的な格付けの方向性を示す「アウトルック」は「ネガティブ(弱含み)」とした。トロイカと政府が金融支援で合意する時期が不透明で、依然として政治的な不確実性が残っているとした。

キプロスの格付けは米ムーディーズ・インベスターズ・サービスが「Caa3(トリプルCマイナス)」とフィッチより4段階、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が「トリプルCプラス」と2段階低い水準にそれぞれ格付けしている。

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