8月の企業向けサービス価格、4カ月連続上昇
日銀が25日発表した8月の企業向けサービス価格指数(2005年平均=100)は96.1と、前年同月比0.6%上昇した。前年実績を上回るのは4カ月連続。テレビや新聞の広告に加え、リース・レンタルの単価上昇が寄与した。
企業向けサービス価格指数は運輸や通信、広告など企業間で取引するサービスの価格水準を示す。為替相場や海外景気の影響を受けにくい「国際運輸を除く総平均」は前年同月比0.1%上昇した。前年実績を上回るのは12年5月以来、1年3カ月ぶり。
業種別にみると、広告が前年同月比1.0%上昇した。テレビでは特別番組の高単価な広告があったほか、幅広い業種からの出稿があったという。新聞では輸送機器や金融などが増えた。
リース・レンタルでは電子機器関連の単価が上昇した。仮設資材や建設機械のレンタル価格も上昇。首都圏の再開発事業やマンション建築、東北地方の建設関連の需要が増えていることが背景にあるという。
一方、外航貨物輸送はプラス幅が縮小した。外国為替相場が7月に比べ円高方向に振れたうえ、原油タンカーの運賃が下落したことが響いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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